
・フリーライターの経費にはどんなものがある?
・家賃は全額経費にしていいの?
・カフェのコーヒー代、経費にできる?
確定申告に向けては、領収書を整理して経費を仕訳・計上することが第一歩となります。
でも、初心者だと、
・何が経費にできるのか
・どの程度経費にできるのか
・どのように仕訳したらいいか
など、よく分からないことが多いのではないでしょうか。
そこで今回は、フリーライターが確定申告で経費にできるものをまとめてお伝えします。
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確定申告における経費の基礎知識

最初に、確定申告における経費の基礎知識について押さえておきましょう。
確定申告は、1年間の所得に対する税金などを計算し、税務署に申告する手続きのことです。
確定申告における所得は、事業で得た収入から経費を引いた金額です。
所得=収入-経費
仕事上使ったものは、きちんと経費計上しなければなりません。
また、節税のためには、経費をもれなく計上して所得を少なくすることが基本になります。
そのため、どのような支出が経費になり、どの程度計上できるのか、理解しておく必要があります。

経費についてきちんと学んでおくことが大切!
フリーライターが確定申告で経費にできるもの


では、どのような支出が経費になるのか具体的に見ていきましょう。
フリーライターに多い経費を例に紹介していきます。
①家賃
自宅の一部で仕事をしている人は、家賃の一部を経費にできます。
ただし、計上できるのは仕事で使っている部分だけです。
家賃の場合は、面積や時間で計上額を計算するのが一般的です。
例えば、面積が50平米の部屋を月10万円で借りていて、20平米を仕事で使っているとします。
面積の40%を使用しているので、10万円の40%分の4万円を計上します。
このように生活費と事業費を合理的な基準で分けることを「家事按分」といいます。
家事按分の基準に明確なルールはありませんが、税務署の調査を受けたとしても、合理的に説明できるようにしておくことが大切です。
家賃の勘定科目は「地代家賃」です。
②電気代
自宅で仕事をしている場合は、電気代も経費になります。
家賃と同じように、仕事で使った分だけ家事按分して計上します。
勘定科目は「水道光熱費」です。
③携帯電話・インターネット利用料
インターネットや電話は、執筆や情報収集・連絡のために欠かせないので、通話料、ネット回線の費用などを経費計上できます。
パソコンやタブレット、携帯電話・スマホをプライベート用と併用している場合は、家事按分を行います。
勘定科目は「通信費」です。
④書籍・新聞代
執筆や情報収集・勉強など仕事のために購入した書籍や新聞は経費にできます。
ただし、私用に購入したものは経費にできませんので注意しましょう。
勘定科目は「新聞図書費」です。
⑤電車賃・バス代
取材や打ち合わせのための交通費も経費になります。
電車やバスなど領収書が出ないものについては、自分で出金伝票を付けておきましょう。
勘定科目は「旅費交通費」です。
⑥パソコン・携帯電話・スマホの購入費用
パソコンや携帯電話・スマホの購入費用ももちろん経費になります。
ただし、金額によって仕訳方法が異なります。
10万円以下であれば「消耗品費」でOKですが、10万円以上の場合は、原則、固定資産として減価償却が必要になります。
10万円未満 | 全額まとめて経費計上 |
---|---|
10万円以上 | 固定資産として減価償却 |
減価償却は、購入した年に一括で計上するのではなく、複数年にわたって分割して計上する方法です。
減価償却については「マネーフォワード」の記事に分かりやすく書いてありますので、詳しく知りたい方はこちらを参考にしてください。


⑦文房具・PC周辺機器の購入費用
文房具・PC周辺機器の購入費用は「消耗品費」として計上できます。
例えば、以下のような物です。
文房具 | ペン、ノート、ファイル、コピー用紙、プリンターインク、プリンター |
---|---|
PC周辺機器 | マウス、キーボード、USBメモリ |
ただし、「消耗品費」として計上できるのは10万円未満までで、10万円以上の場合は減価償却が必要です。
⑧セキュリティソフト・会計ソフトの購入費用
セキュリティソフト、会計ソフトなどのソフトウエアも「消耗品費」で計上できます。
ただし、10万円以上の場合は減価償却が必要です。


⑨講習会・セミナーの参加費、講座受講料
ライターの皆さんは、ライティングの講習会に行ったり、ライター講座を受けたりすることがあると思います。
講習会やセミナーの参加費、講座の受講料なども経費にできます。
勘定科目は「研修費」が一般的です。
⑩カフェのコーヒー代
仕事のためにカフェで飲んだコーヒー代も経費になります。
ただし、どのような状況で飲んだかによって勘定科目が変わります。
以下のように「会議費」か「雑費」にするのが一般的です。
取材、打ち合わせ | 会議費 |
---|---|
個人的な作業 | 雑費 |
⑪ブログ運営費
ポートフォリオとしてブログを運営していたり、ブログで収益を得ていたりする場合は、運営にかかる費用を経費にできます。
勘定科目 | |
レンタルサーバー代・ドメイン代 | 通信費、広告宣伝費 |
WordPress有料テーマ代 | 消耗品費、広告宣伝費 |
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領収書・レシートの整理・保管


確定申告をする時は、領収書・レシートを提出する必要はありません。
ただし、支出を証明する大切な書類なので、7年間の保存義務があります。
税務調査で提示を求められることもあるため、いつでもすぐに見せられるよう適切に整理・保管しておくことが大切です。
領収書・レシートの整理・保管方法としては
・ノートやコピー用紙に貼り付ける
・領収書ファイルにファイリングする
のが一般的です。
いずれの方法でもためると面倒くさくなってしまいますので、1カ月に1回などこまめに整理することをおすすめします。
領収書・レシートを帳簿に貼るときのポイントについては、「タックスナップ」の記事が参考になります。
\小分け収納できるファイルが便利!/


おすすめの会計ソフト3選


確定申告をするときに欠かせないのが「会計ソフト」です。
各種製品が発売されていますが、なかでもおすすめなのは以下の3つです。
それぞれにメリット、デメリットがありますので、
・使いやすさ
・料金
・機能
など、何を重視するかによって選んでください。
弥生・マネーフォワード・freee 比較表
やよいの青色申告 オンライン | マネーフォワード クラウド確定申告
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サポート | セルフプラン/なし ベーシックプラン/チャット、メール、電話 トータルプラン/チャット、メール、電話 | パーソナルミニ/チャット、メール パーソナル/チャット、メール パーソナルプラス/チャット、メール、電話 | スターター/チャット、メール スタンダード/チャット、メール プレミアム/チャット、メール、電話 |
無料お試し | 1年間無料 ※トータルプランは1年間半額 | 1カ月 (パーソナルプランを利用可能) | 1カ月 |
対応OS・端末 | Windows、Mac、iOS、android | Windows、Mac、iOS、android | Windows、Mac、iOS、android |
まとめ
そこで今回は、フリーライターが確定申告で経費にできるものをまとめてお伝えしました。
確定申告に向けては、経費を仕訳・計上することが第一歩です。
経費にできるのかできないのか、できる場合はどのように仕訳したらいいのか、一つ一つ学んでいきましょう。









