皆さんは、WEBサイトの文章を書く時、どのようなことを心がけていますか。
私は、ライターを始めた頃、経験不足のうえ自己流で執筆していたため、うまく書けませんでした。
しかし、ライティング本やライター講座などで勉強してちょっとしたコツを心がけるようしてから、読者にきちんと伝わる文章を書けるようになりました。
早く書けるというメリットも!
そこで今回は、私の15年のライターとしての経験や学びから、まずはこれだけ押さえたい「WEBライティングの4つのコツ」をお伝えします。
WEBライティングの4つのコツ
①分かりやすい言葉で書く
文章を書くというと「難しい言葉や格好いい言葉で書かなければならない」と思っている方が多いのではないでしょうか。
しかし、ライターとして書く文章は、何よりも「きちんと伝えること」が求められます。
そのために必要なのは「分かりやすい言葉」です。
例えば、辞書を引かないと正しい意味がよく分からない言葉を使ったらどうでしょうか。
読者は途端に文章の意味が分からなくなり、WEBサイトならば離脱してしまいます。
普段からよく耳にするような、聞いたらすぐに意味が分かる言葉を用いたほうが、読んだ人はすぐに的確に理解でき、その先も読み進めてくれるはずです。
まず「分かりやすい言葉」を使うようにしましょう。
②結論を先に書く
文章の型にはさまざまなものがありますが、ブログなどWEBサイトで伝わりやすい文章を書くなら「結論を先に書く」のがおすすめです。
なぜなら、WEBサイトでは何かを知りたくて検索して訪れる読者がほとんどで「早く結論を知りたい」と思っているからです。
文章の型というと、国語の時間に習った「起承転結」を思い浮かべる方が多いと思います。
ただ、起承転結で書くと結論が最後になるため、読者は「結局、結論は何なの?」といらいらしてしまいます。
これを「結論」→「結論に至った理由・根拠」→「まとめ」と、結論を先に持ってくれば、読者は初めに最も知りたい情報を得られます。
全ての文章をこの型で書けるわけではありませんが、結論を先に書くと読者に伝わりやすい文章になることを覚えておいてください。
③MECEを心がける
文章を書く時に覚えておくと便利なのが「MECE(ミーシー/ミッシー)」の考え方です。
MECEは「Mutually Exclusive, Collectively Exhaustive」の略です。
直訳すると「互いに重複せず、全体として漏れがない」、簡単にいうと「漏れなく、ダブりなく」という意味になります。
それぞれの英単語の意味は以下のとおりです。
・Mutually(互いに)
・Exclusive(重複せず)
・Collectively(全体として)
・Exhaustive(漏れがない)
例えば「日本列島」を以下のように分類したとします。
「北海道」「本州」「関東」「関西」「九州・沖縄」
これだと
・関東、関西は本州の中に入っているので、ダブっている
・四国が漏れている
ので、MECEではありません。
しかし、以下のように分けると、漏れやダブりは発生せず、MECEになります。
「北海道」「東北」「関東」「中部」「近畿」「中国」「四国」「九州・沖縄」
情報の分類を間違えると矛盾が生じて、筋道立った文章にはなりません。
MECEの考え方を頭に置いておくと、情報の分類だけでなく構成や執筆もしやすくなりますので、ぜひ覚えておきましょう。
ちなみに、MECEは、物事を体系的に整理して、筋道を立てて矛盾なく考える思考法「ロジカル・シンキング(論理的思考)」の基本的な考え方の一つです。
ロジカル・シンキングについて知りたい方は、こちらの本がおすすめです。
④丁寧に書く
執筆時に常に心がけたいのが「丁寧に書く」ことです。
自分では丁寧なつもりでも、思い込みや先入観で必要な情報を書き忘れてしまうことがあるからです。
例えば、以下のような情報を抜かしてしまうことはないですか。
・主語は誰なのか
・「それ」は何を指すのか
・なぜそうなるのか
読者と書き手は必ずしも同じ情報や価値観を共有しているわけではありません。
ライターは「主語がなくても分かる」と思っていても、状況や背景を知らない読者は主語がないと理解できない可能性があります。
思い込みや先入観で執筆しないためには、丁寧に書くことが大切です。
当たり前のようですが、意外とできていないもので、私自身、読み返して気付くことが少なくありません。
読者がきちんと理解できるように、丁寧に書くことを心がけましょう。
4つのコツを押さえて、読者に伝わる文章を書こう
WEBライティングの4つのコツは、以下の通りです。
・分かりやすい言葉で書く
・結論を先に書く
・MECEを心がける
・丁寧に書く
他にもさまざまなコツがあると思いますが、この4つを心がけるだけでも読者にきちんと伝わる文章を書くことができるようになります。
ライター初心者の方や文章を書くのが苦手な方は、試していただければと思います。